慢性の筋骨格系異常または骨関節炎の猫に対するロベナコキシブの臨床的安全性

慢性の筋骨格系異常または骨関節炎の猫に対するロベナコキシブの臨床的安全性

インターズー オフィシャルサイト wrote

Clinical safety of robenacoxib (Onsior™) in cats with chronic musculo-skeletal disorder or osteoarthritis.

King JN, et al. P16.4, EAVPT2018.

 

NSAIDsは猫における安全性プロファイルが乏しい。ロベナコキシブは健常猫に対して高い安全性を示しており、変形性関節症の猫に対する4週間投与でも忍容性が認められている。Kingらは、慢性の筋骨格系異常または骨関節炎(CMSD/OA)の猫に対するロベナコキシブの臨床的安全性を評価するため、4つの多施設共同無作為化プラセボ対照比較試験の複合解析の結果を14th International Congress of the European Association for Veterinary Pharmacology and Toxicologyにおいて発表した。

対象は、ロベナコキシブを至適用量1mg/kg(範囲:1~2.4mg/kg)で投与された群267例(ロベナコキシブ群)およびプラセボを投与された群271例(プラセボ群)であった。試験薬は、1日1回・3、4、6または12週間経口投与された。安全性の指標は有害事象の発現頻度とし、Fisherの正確確率検定を用いて評価した。また、治療開始時および治療終了時の血液学的検査、血液生化学検査、尿検査の変数を分散分析で評価した。両側検定の有意水準を5%とした。

解析の結果は、有害事象を1回以上発現した猫の数は、ロベナコキシブ群が118例(44.2%)プラセボ群103例(38.0%)で有意差は認められなかった(p=0.16)。最も多く発現した有害事象の発現率(ロベナコキシブ群/プラセボ群)はそれぞれ、嘔吐20.6%/16.6%、食欲低下6.0%/3.7%、下痢3.7%/5.2%、無気力3.0%/5.9%であった。また、プラセボ群はコレステロール(p=0.0410)およびカリウム(p=0.0208)が高く、ロベナコキシブ群はA/G比(p=0.0070)が高かったが、これらの影響は臨床的に関連性がないと判断された。その他の血液学的検査、血液生化学検査または尿検査の変数に有意差はみられなかった。さらに、慢性腎臓病(IRIS stage 2~4)の猫126例を対象としたサブグループ解析でも安全性に差はみられなかった。Kingらは「CMSD/OAの猫に対する1日1回・12週間のロベナコキシブ投与は、臨床的に安全である」と結論した。

 

※ロベナコキシブ製剤の猫の慢性疼痛への適応は本邦未承認です。また、ロベナコキシブ製剤の使用にあたっては添付文書をよくご確認ください。

 

https://onlinelibrary.wiley.com/toc/13652885/2018/41/S1

PMID: 29902329

 

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