クリスマスとイースターに犬のチョコレート曝露リスクが増加

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クリスマスとイースターに犬のチョコレート曝露リスクが増加

インターズー オフィシャルサイト wrote

Heightened risk of canine chocolate exposure at Christmas and Easter

Noble PM, et al. Vet Rec. 23; 181(25): 684. 2017

 

犬のチョコレート毒性では、カカオ豆に含まれるテオブロミンによって、胃腸系、心血管系および中枢神経系の症状を引き起こす。Nobleらは、英国の229施設より2012年から2017年の間にチョコレートに曝露された犬のデータ375例を収集・解析した。クリスマス、イースター、バレンタインデー、またはハロウィンのそれぞれ1週間前から2週間後をリスク期間と定義した。不妊去勢、年齢区分(0〜4歳、4〜8歳、8歳以上)およびリスク期間の影響について単変数解析をおこない、有意差を示した変数はさらに多変量ロジスティック回帰をおこなった。Vet Rec誌に発表された結果によると、中毒症状はチョコレート曝露後、1時間以内に101例(26%)、6時間以内に217例(56%)が発現していた。単変量解析では、8歳以上の犬は4歳未満よりも有意にチョコレート曝露が少なかった(オッズ比=0.42[95%CI:0.31-0.56]、P<0.001)。また、非リスク期間に対する各リスク期間のチョコレート曝露は、クリスマス(オッズ比=4.74[95%CI:3.04-7.40]、P<0.001)およびイースター(オッズ比=1.97[95%CI:1.36-2.86]、P<0.001)で有意に多く、バレンタイン(オッズ比=0.94[95%CI:0.56-1.57]、P=0.803)およびハロウィン(オッズ比=1.55[95%CI:0.97-2.46]、P=0.065)では有意差が認められなかった。著者らは、「チョコレート曝露には独特な季節パターンがあるため、とくに家庭内でチョコレートにアクセスしやすくなるクリスマスやイースターに向けて、飼い主へリスクを強調するべき」と考察している。

 

※イースター(復活祭):キリスト教の祭日で日付は毎年変動する

 

https://veterinaryrecord.bmj.com/content/181/25/684.long

PMID: 29263290

 

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