ホウ素中性子捕捉療法の獣医学分野への適応拡大に向けて -取り組むべき課題と異分野融合 研究 の可能性 – (2020年3月14日(土))

インターズー オフィシャルサイト wrote

京都大学 複合原子力科学研究所では、放射線治療の1つである、ホウ素中性子捕捉療法(Boron Neutron Capture Therapy, 以下 BNCT)研究を、研究用原子炉からの中性子を利用して、悪性脳腫瘍、難治性頭頸部腫瘍、悪性皮膚黒色腫等の通常X線に抵抗性の腫瘍、多発性肝腫瘍、中皮腫等、他の放射線・粒子線治療では狙いにくい腫瘍を対象として臨床研究を実施してきました。近年では、病院併設可能な加速器中性子源を用いた照射システムの開発に成功し、複数の医療機関が導入、治験を実施、来年度中には承認医療として医療機関で実施されることが期待されています。

BNCTで使用する中性子線は体深部に十分量が到達しない点から、現時点において、BNCTの適応は体表から浅い位置の悪性腫瘍に限られる一方、イヌ、ネコなどの伴侶動物の大きさであれば、どの部位の悪性腫瘍へも十分な中性子量の投与が可能であり、また腫瘍細胞と正常組織細胞の間に、細胞レベルで投与する線量に大きな差を付けることが可能で、原則、1日1回の照射で治療終了です。また、BNCTは重粒子線治療に分類され、伴侶動物の悪性腫瘍で多いとされる肉腫に対して治療効果が期待できます。

本シンポジウムでは、病院に併設可能な小型加速器BNCT照射システムを用いた伴侶動物に対するBNCTの適応について、 諸課題と併せヒトの放射線腫瘍学と獣医学分野における双方向性の学術的な異分野融合研究の可能性を議論します。

日時

2020年3月14日(土曜日)

9:50~17:00

開催場所

インテックス大阪国際会議ホール(大阪市住之江区南港北1丁目)

セミナー内容
9:50-10:00 開会挨拶
10:00-10:10 ホウ素中性子捕捉療法について | 鈴木実 (京都大学 複合原子力科学研究所 教授)
10:10-10:35 サイクロトロン加速器を用いた中性子源の現状について// 田中浩基 (京都大学複合原子力科学研究所 准教授)
10:35-11:00 BNCT における 18F-FBPA PET の重要性 // 儀橋佳也子 (大阪医科大学 関西 BNCT 共同医療センター 講師)
11:00-11:25 明細胞肉腫に対する BNCT 適応に向けてのトランスレーショナル・リサーチ
藤本卓也(兵庫県立がんセンター整外科部長)
11:25-13:00 昼食休憩, ポスター閲覧
13:00-14:00 Translational and clinical-veterinary studies of Boron Neutron Capture Therapy for Head and Neck cancer
Dr. Mandy Schwint (National Atomic Energy Commission, Arg)
14:00-14:25 山口大学動物医療センターにおける放射線治療 // 中市統三 (山口大学 共同獣医学部 教授)
14:25-14:50 小動物における PET 診療の現状 | 夏堀雅宏(北里大学 獣医学部 教授)
14:50-15:05 休憩
15:05-15:30 人と動物のがん克服を目指す比較腫瘍学の過去、現在、未来 // 丸尾幸嗣(ヤマザキ動物看護大学 教授)
15:30-15:55 岐阜大学における医学と獣医学の橋渡し研究 // 松尾政之(岐阜大学大学院 医学系研究科 教授)
15:55-16:20 北海道大学における先端獣医療の現状と医獣連携への取組み // 滝口満喜(北海道大学大学院 獣医学研究院教授)
16:20-16:50 討論 及び 総括 (演題が1題追加される可能性があります)
16:50-17:00 閉会挨拶
参加費用

無料

お申込み方法

bnct-office@rri.kyoto-u.ac.jp

上記メールアドレスへ ご所属、職名、お名前連絡先をお知らせください。当日参加も可能です。

お問い合わせ先

京都大学 複合原子力科学研究所 獣医学BNCT推進プロジェクト 事務局

bnct-office@rri.kyoto-u.ac.jp